2026/8/11 / 参戦ガイド / GRIDLINE 編集部

JAF国内Aライセンスの取り方|実績づくりから講習・申請までの手順

国内Aは、JAF公認レースに出るためのライセンス

四輪のJAF国内Aライセンスは、JAF公認レースへドライバーとして出場する際に必要となる競技ライセンスだ。ライセンスだけで全レースに出場できるわけではなく、各大会の特別規則に定める参加資格、車両、装備、エントラントなどの条件も満たす必要がある。

ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルなどのスピード競技を国内Bで経験し、国内Aへ進む方法が基本となる。国内Bを含むライセンス全体の違いは、JAF国内競技ライセンス取得ガイドで整理している。本稿では、国内Aの申請までを実際の順番に絞る。

最初に「実績条件」を満たす

国内A講習会は、申し込めば誰でも直ちに受講できる仕組みではない。JAFは、講習会を受講する前24か月以内に、次のいずれかの実績を満たすよう定めている。

ルート1:JAF公認競技会へ出場し、完走する

有効な国内Bライセンスを持つ人は、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルなどへ1回以上出場し、完走する。重要なのは、エントリーや出走だけでは足りず、完走が条件であることだ。

競技後は、競技記録カードへ出場証明が記録されているかを確認する。リザルトに名前が載っただけで申請書類が自動的に整うわけではない。国内A取得を前提に初戦を選ぶなら、申込前にその大会がJAF公認競技会であること、完走記録をどのように受け取るかを主催者へ確認しておきたい。

ルート2:JAF公認サーキットでスポーツ走行の証明を受ける

競技会へ出場する代わりに、JAF公認サーキットで所定時間以上のスポーツ走行を経験し、そのサーキットから証明を受ける方法もある。必要な走行経験は、国内B所持者が25分以上、国内Bを持たない人が50分以上だ。

走行時間を自己申告するだけでは条件を満たさない。対象となる走行枠、証明書の発行方法、当日必要な装備や予約条件はサーキットごとに異なるため、走行前に確認する。一般の走行会がすべて国内A申請の実績になるわけではない。

実績を確保したら国内A講習会を選ぶ

JAFモータースポーツの講習会一覧から国内A講習会を探し、開催者へ申し込む。会場、日程、募集人数、受講料、教材費、申込締切、持参書類は講習会ごとに違う。受講料を全国一律の金額として扱わず、参加する回の案内で確定させる必要がある。

講習では競技規則、旗信号、安全、レース運営などを学び、試験に合格すると国内Aを申請できる。実績の日付が受講日の24か月以内に収まっているか、申込みの時点で再確認したい。

2026年後半、国内B所持者が選びやすい大会

2026年8月11日時点のJAF国内カレンダーから、東京周辺で国内B所持者が検討しやすいサーキットトライアルを抜き出すと、次の予定がある。日程が載っていても参加資格、受付期間、車両区分は大会ごとに異なるため、申込みは必ず主催者の特別規則を確認してから行う。

開催日大会会場2026年8月11日時点の確認状況
8月29日JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第4戦筑波サーキット コース2000JAFカレンダー掲載。申込条件・締切は主催者確認が必要
9月21日クレバーサーキットトライアル in 筑波 第3戦筑波サーキット コース2000B部門は受付中。国内AまたはB所持者が対象
9月27日All Primary Circuit Trial 2026 Rd.2袖ヶ浦フォレスト・レースウェイJAFカレンダー掲載。国内A講習会併催予定。申込条件は主催者確認が必要
10月25日JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ第5戦筑波サーキットJAFカレンダー掲載。申込条件・締切は主催者確認が必要
11月11日TMAC Aライセンス講習会 サーキットトライアル付き筑波サーキットJAFカレンダー掲載。申込案内は主催者確認が必要
12月13日クレバーサーキットトライアル in 筑波 第4戦筑波サーキット コース2000国内A講習会併催予定。受付は原則として開催約1か月半前から

現時点で最も具体的なのは9月21日の筑波

チームクレバーレーシングの公式案内では、9月21日のB部門は、2026年度に有効な国内Aまたは国内Bライセンス所持者が対象。保安基準に適合するナンバー付きのスピードB車両で参加でき、走行は約22分を2回、参加料は21,000円と案内されている。B-1は目標1分12秒、B-2は目標1分7秒の区分で、主催者はB部門を初級〜中級向けとしている。

国内Bを持っているが公認競技の完走実績がない人が、一日で国内A取得まで進めたい場合は、同日のAライ受講者限定サーキットトライアルと国内A講習会を組み合わせるプランが最も分かりやすい。Aライクラスは国内B所持者が対象で、ナンバー付きのスピードB車両を使用し、約15分の決勝を1回走る。トライアル12,000円と講習21,000円の合計は33,000円。すでにJAF公認競技の完走証明がある人向けの講習プランは27,000円とされる。いずれも教材費、ライセンス申請料、JAF入会金などは別途となる。

受付期間は主催者案内上、開催2か月前から1週間前までで、定員に達すれば終了する。2026年8月11日時点では申込フォームが公開されているが、空き状況、使用車両、装備、完走証明の扱いを主催者に確認してから申し込みたい。通常のC部門はJAF公認クローズド競技であり、主催者の国内A講習案内でも完走実績の対象から除かれている。実績を作る目的なら、B部門またはAライ受講者限定クラスを選ぶ。

ジムカーナやダートトライアルにも2026年後半の関東大会はあるが、初参加できるクラスと受付状況は特別規則で決まる。日程だけを見て申し込まず、JAFカレンダーで公認競技であることを確認し、主催者へ「国内A上級申請の完走証明を得たい」と伝えてから、車両区分と申込先を確定させたい。日程や受付状況は変更されることがあるため、申込直前にも最新の特別規則と主催者案内を確認する。

申請までにそろえるもの

必要書類は受講する講習会と申請方法の案内を基準にする。少なくとも次を事前に確認しておくと、実績はあるのに申請できない事態を避けやすい。

  • 有効なJAF個人会員資格
  • 普通自動車運転免許証
  • 国内B所持者は有効な国内Bライセンス
  • 競技記録カードの完走証明、または公認サーキットが発行する走行証明
  • 国内A講習会の受講・試験合格を示す書類
  • 初回申請用の顔写真(JAFの案内は縦4cm×横3cm、無帽・無背景・上半身、申請前6か月以内)
  • 国内Aの許可証料

国内Aの許可証料は、新規・更新とも4,100円。国内Bを取得した同じ年度内に国内Aへ進む場合、JAFの料金案内では許可証料の差額1,000円で申請できる。これとは別に国内A講習会の受講料や教材費などがかかるため、総額は受講先を決めてから計算する。

取得手順を時系列で確認する

  1. 出場したいJAF公認レースの特別規則を読み、国内A以外の参加条件も確認する
  2. 国内Bで公認競技会を完走するか、公認サーキットで必要時間を走り、証明を受ける
  3. 実績が講習会受講前24か月以内であることを確認する
  4. JAF公式の講習会一覧から国内A講習会を選ぶ
  5. 開催者が指定する書類、受講料、教材費、申込期限を確認して申し込む
  6. 講習を受け、試験に合格する
  7. 完走・走行証明、講習会関係書類、写真、許可証料などをそろえて申請する
  8. ライセンス交付後、大会の申込期限、車両規則、装備、保険、エントラント条件を別途確認する

年末の更新を忘れない

国内Aライセンスの有効期限は、原則として発給年の12月31日まで。翌年も使う場合は更新が必要になる。取得時期によっては交付から年末までが短いため、初戦の日程だけでなく更新時期も予定に入れる。

国内A取得で最も起こしやすい誤りは、「競技会に出ればよい」「サーキットを走ればよい」と証明条件を省略することだ。完走印または公認サーキットの走行証明を確保し、24か月の期限内に講習と申請を進める。その順序を崩さないことが、JAF公認レース参戦への確実な入口になる。

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