2026/8/12 / イベント・観戦ガイド / GRIDLINE 編集部

K4-GP冬の4時間耐久、富士で初開催|軽自動車39台が4時間を走破

「4時間」の正式な大会はK4-GP冬の4時間耐久

富士スピードウェイで2026年2月21日に開催された参加型の4時間耐久は、主催者が「K4-GP 冬の4時間耐久」と案内した大会だ。会場は富士スピードウェイのレーシングコース。主催者公式ページでは、7時間耐久より短い時間で参加しやすくし、ビギナーからベテランまで走る楽しさを共有するレースとして企画したと説明している。

「素人対抗」は大会の正式名称でも、主催者が掲げるカテゴリー名でもない。K4-GPは初参加者にも入口を開く一方、参加には専用ライセンスまたはFISCOライセンス、規則に適合した車両と装備が必要なサーキットイベントだ。本稿では通称を正式表現に置き換えず、公式資料上の名称で扱う。

89周で並んだ上位2台、16秒249差で決着

4時間の決勝には39台が出走し、公式結果では39台すべてが完走扱いとなった。総合優勝は5号車「IMAGE with TTRC」のIMAGE R50 Tipo。89周を4時間00分24秒186で走り、GP-4クラスも制した。

総合2位は同じ89周を走った415号車「STUレーシング」のSTUレーシングエッセで、優勝車との差は16秒249。GP-2Fクラス優勝も獲得した。総合3位は482号車「エルシー ヨシモトガレージ」のエルシーヨシモトガレージビート。88周でGP-Mクラス首位となった。

総合No.チーム/車両クラス周回タイム
15IMAGE with TTRC/IMAGE R50 TipoGP-4894:00’24.186
2415STUレーシング/STUレーシングエッセGP-2F894:00’40.435
3482エルシー ヨシモトガレージ/エルシーヨシモトガレージビートGP-M884:00’30.178

天候は晴れ、路面はドライ。コース長は4,563mだった。総合結果には、555号車がピット出口のホワイトラインカットによりドライブスルーペナルティを受けたことも記録されている。事故原因や各車の後退理由は公式結果だけでは確認できないため、推定しない。

市販軽からR車両、カーボンニュートラル対応車まで10区分

大会概要で参加車両は「日本国内で軽自動車登録が可能な車両」とされ、詳細な適合条件はK4-GPレギュレーションに委ねられた。2026年大会には、ATの自然吸気車を対象とするGP-1N、ATターボのGP-1T、新旧規格のNA・MT車を分けるGP-2F/GP-2、新旧規格の過給機付き車を分けるGP-3F/GP-3、R車両のGP-4/GP-5、N-ONEオーナーズカップ車両のGP-NO、カーボンニュートラル対応ユニット搭載車のGP-Mが設定された。

公式クラス別結果の優勝車は次の通り。

  • GP-1N:716号車 鈴木自工Racing
  • GP-1T:635号車 みのる@ヒロモ
  • GP-2:34号車 スピード若松
  • GP-2F:415号車 STUレーシング
  • GP-3:131号車 チームナックウエスト
  • GP-3F:2号車 ケータハムカーズジャパン
  • GP-4:5号車 IMAGE with TTRC
  • GP-5:219号車 IronWorksRacing
  • GP-NO:32号車 NIWA RACING
  • GP-M:482号車 エルシー ヨシモトガレージ

クラスごとに大会指定の燃料量も異なり、4時間大会では35L前後を中心に、GP-2の34LからGP-NOの42Lまで設定された。GP-Mは車両ごとの指定。単純な最高速だけでなく、車両づくり、燃料管理、ドライバー交代を含めて4時間を組み立てるイベントであることが分かる。

参加にはK4-GPまたはFISCOライセンスが必要

2026年冬大会のドライバー資格は、有効なK4-GPライセンスまたはFISCOライセンスの保持だった。K4-GPライセンスは株式会社ウィンズアゲインが講習受講者に発行する独自ライセンスで、日本国内で有効な普通自動車免許を持つ18歳以上が対象。公式案内では通常の受講料を6,000円、耐久当日または前日の講習を12,000円としている。

したがって、JAF国内競技ライセンスの有無だけでは参加資格を判断できない。車両についても、軽自動車なら無改造で出られるという意味ではなく、クラス別の車両規定と安全規定への適合、車検が前提となる。ヘルメット、レーシングスーツなど個別装備の規格・使用期限を含む最終条件は、参加する大会に適用されるレギュレーションと参加者向け資料で確認する必要がある。2026年冬4時間大会に適用された装備要件の全文は、本稿作成時点で主催者サイトの最新版規則と開催時版の対応関係を確定できなかったため、ここでは未確認とする。

2026年冬大会は1台99,000円、次の4時間大会は未公示

2026年冬の4時間耐久の参加費は1台99,000円(税込)、募集は80台だった。予選と練習走行は設定されず、専用フォームによる一般受付と追加募集が行われた。大会ページによると、7時間耐久の抽選に外れ、申込時に4時間耐久への参加希望を示したチームが優先受付の対象になった。

主催者が公示している次のK4-GPは、2026年8月13日の富士5時間耐久と8月14日の富士10時間耐久。次回の「4時間耐久」は2026年8月12日時点で未公示だ。今後参加を考える場合は、K4-GP公式のレースイベントページで大会公示を待ち、専用エントリーフォームの受付期間、当該大会の参加資格、車両規定、費用を一式で確認したい。今回の4時間大会は受付終了済みであり、過去大会の99,000円を次回費用として流用することはできない。

K4-GP冬の4時間耐久が示したのは、参加型レースを「プロ戦より簡単な競技」として片付けられないことだ。39台が異なるクラスと燃料条件で同じ4時間を組み立て、総合上位2台は89周、16秒249差まで接近した。次回公示が出たとき、参加希望者が最初に見るべきなのは速さの基準ではなく、ライセンス、車両適合、安全装備、チーム運営をスタート前までに成立させられるかどうかだ。

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