2026/8/15 / 参戦ガイド / GRIDLINE 編集部

ジムカーナ・ダートトライアルの旗信号|赤旗で中断したときの対応

レースの旗ではなく、スピード競技の規則で覚える

ジムカーナとダートトライアルで旗を確認するときは、サーキットレースの旗信号をそのまま当てはめてはいけない。JAFの2026年日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権規定は、選手権競技会の信号合図を「スピード競技における旗信号に関する指導要項」に従うものとし、特別な信号を使う場合は競技会特別規則に明記すると定めている。

本稿が扱うのは、この指導要項と2026年全日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権統一規則に記載された信号だけである。旗を見たときの減速方法や再出走の可否など、両資料に一律の指示がない事項はレース規則から補わず、当該大会の特別規則、公式通知、ブリーフィング、オフィシャルの指示で確認する。

6種類の旗と、公式資料に書かれた意味

2026年全日本統一規則第20条が示す信号は次の6種類だ。

公式資料に記載された意味
国旗またはクラブ旗スタート合図
黄旗パイロンの移動・転倒、脱輪
黒旗ミスコース
赤旗危険あり、直ちに停止せよ
緑旗コースクリア
チェッカー旗ゴール合図

JAFの旗信号指導要項は、スタート旗には国旗またはクラブ旗を使うとする。黄旗は真横または真上に静止して提示され、パイロンの移動・転倒・脱輪を示す。黒旗、赤旗、緑旗についても、全日本統一規則と指導要項の意味は一致する。一方、チェッカー旗は全日本統一規則にゴール合図として記載されている。

ここで重要なのは、黄旗や黒旗を見た後の具体的な運転操作を自己流で足さないことだ。例えば旗信号指導要項の黄旗の説明は、提示方法と判定対象を示しているが、レースの黄旗にあるような追い越しや速度についての指示は記載していない。黒旗もミスコースを示すが、その後にどこへ車両を移動するかまでは一律に定めていない。競技中は表示を確認したうえで、当日のオフィシャルの指示に従う必要がある。

赤旗が出たら競技走行をやめ、オフィシャルの指示に従う

全日本統一規則第21条は、事故や故障車でコースが閉鎖された場合、または天候その他の理由で競技の継続が不可能となり、中断が必要になった場合を定めている。競技長が赤旗表示を決定すると、オブザベーションポストでも赤旗が表示される。

走行中のドライバーに対する指示は明確だ。競技中断の合図と同時に直ちに競技走行を中止し、オフィシャルの指示に従う。赤旗の意味自体も「危険あり、直ちに停止せよ」とされている。タイムを残そうとして走行を続けたり、自分の判断でスタート地点やパドックへ戻ったりする手順は規則に書かれていない。

中断後の当該ヒートの扱いや再出走についても、この条文だけで全参加者に共通する結論は出せない。安全を確保した後は、競技長やオフィシャルから示される指示、特別規則、公式通知を確認する。赤旗を「タイムアタック終了の合図」とだけ覚えるのではなく、危険に対して競技走行を止め、運営側の指示へ切り替える信号として理解したい。

緑旗はコースクリア、再スタートの自己判断には使わない

緑旗が示すのはコースがクリアされたことだ。ただし、指導要項と全日本統一規則は、緑旗を見たドライバーが自動的に競技走行を再開できるとは記していない。中断後の再開手順や出走順は、当日の運営判断と指示を待つ。

同様に、チェッカー旗はゴール合図だが、ゴール後の走行経路、速度、車両保管場所は大会ごとのコース配置や規則によって異なる。旗の基本的な意味と、会場固有の行動手順を分けて覚えることが必要になる。

参戦前は特別規則とブリーフィングまで確認する

2026年選手権規定では、ドライバーはブリーフィングの開始から終了まで出席しなければならず、遅刻を含む欠席者は再ブリーフィングを受ける。信号を実際の行動へ結び付けるためにも、次の順番で確認したい。

  1. JAFの旗信号指導要項で基本の意味を確認する
  2. 出場大会の特別規則で、特別な信号や灯火信号の有無を確認する
  3. 公式通知とコース図で、ポストや当日の変更点を確認する
  4. ブリーフィングへ最初から最後まで出席する
  5. 走行中、とくに赤旗時はオフィシャルの指示を優先する

全日本統一規則は、規則に定めていない灯火信号などを使う場合、バックアップ体制を含めて特別規則に記載するとしている。別大会で見た運用を持ち込まず、自分が出場する一戦の書類と説明で確定させることが、旗を正しく理解する最短ルートになる。

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