2026/9/9 / 参戦ガイド / GRIDLINE 編集部

JAFゴーカートライセンスの取り方|対象コース・申請条件と国内Bとの違い

レンタルカートを楽しむために調べた「ライセンス」と、競技会に出るために調べた「国内B」。名前が似ていても、同じ資格とは限らない。JAFのゴーカートライセンスは、提携コースでの走行や所持者向けイベントを利用する入口だ。四輪競技やレーシングカートの資格と取り違えず、まず自分が走りたい場所で何に使えるのかを確認したい。

以下は2026年9月9日に確認したJAF公式案内に基づく取得ガイド。制度共通の条件と、コースごとの利用条件を分けて整理する。

1.対象は提携コースのレンタルカート走行など

JAFはこの制度を2022年1月に設けたと説明している。対象として案内されるのは、提携先でレンタルカートを走らせることや、ライセンス所持者に限定したイベントへの参加などだ。提携コースでは、そのコース独自のライセンスを別途取得せずに走れるという仕組みが示されている。ただし、利用できるコースはJAFの一覧で確認する必要がある。全国のすべてのレンタルカート施設に通用する、と読み替えてはいけない。JAFの制度案内

同案内がいうゴーカートは、主にレンタル用として使われる車両を指し、動力にはエンジンだけでなく電動も含む。一方、特定の競技会に出場できるかを知りたい場合は、イベント名と要求される資格名を照合しよう。「カートで走る」という共通点だけでは、レンタル走行と競技参戦の資格を一つにまとめられない。

2.年齢制限のない制度でも、施設独自の条件はある

JAFの制度説明では、年齢などによる制限を設けず、JAF会員でない人も取得対象としている。最初からJAFへの入会を必須条件と考える必要はない。ただし、この説明だけを見て、小さな子どもでもどの提携施設へ行ってよいと判断するのは早い。公式の取得可能コース一覧には、施設が独自に設けた条件も載っている。

例えば神戸スポーツサーキットの欄では、安全対策として、取得・利用とも小学校3年生以上で、身長も130cm以上であることを求めている。学年か身長のどちらか一方を満たせばよい、という条件ではない。柳井スポーツランドの欄にも年齢等の制限がある旨が記され、詳細はコースへの問い合わせとなっている。JAFの取得可能コース一覧

この二例は全国共通の年齢・身長基準ではない。家族で申し込むなら、候補施設の掲載欄を読み、利用者の学年や身長を伝えて確認するのがよい。ライセンス制度の対象に入ることと、その日の車両・施設を利用できることを別の確認項目にする。

3.申請は提携コースで、講習と走行を経て行う

通常の取得は、提携コースで申込用紙を受け取り、必要事項を記入するところから始まる。続いて基本操作と信号旗を走行前の講習で学び、走行へ進む。JAFが示す時間条件は講習時間を含めて20分以上であり、実走だけを20分とする説明ではない。逆に、用紙を書いて手数料を払うだけで済む仕組みでもない。

基本操作などに問題がなければ、申込書と発給手数料を提出し、発行されたライセンスを受け取る。JAFは条件を満たした後の即時発行を制度の特徴としている。ただし、受付から終了までの所要時間や、その日の受付可否を一律に保証するものとしては扱わない。訪問前には、ゴーカートライセンスの取得を希望していることをコースへ伝えよう。

通常経路とは別に、所定のカートクラブ等の代表者から推薦を受ける制度もある。対象はJAFの準加盟・加盟・公認カートクラブ、または加盟・公認カートコース団体の代表者による推薦だ。免除されるのは講習を含む20分以上の走行条件であり、「知人の紹介なら誰でも免除」「推薦なら申請そのものが不要」と広げる根拠はない。推薦を使いたい人は、推薦元の登録区分から確認する。

4.手数料と写真、装備を別々に準備する

公式案内の発給手数料は税込1,000円。これはライセンスを発給するための金額であり、走行や装備レンタルまで含む一日の総予算を示したものではない。総額を知りたいときは、施設に「発給手数料以外の支払いも含めた金額」を確認する。全国一律の走行料金や、無料貸出を本稿から想定しないでほしい。

顔写真は縦4cm・横3cmのものを1枚用意する案内になっている。初回については必須でないという注記があるが、次回以降は貼り付けてから有効になる。この例外を「写真はずっと不要」と覚えないことが重要だ。初回に写真を用意しない場合も、次の利用までにどう準備するかを受け取り時に確かめたい。

服装・装備は、体に合う大きさのフルフェイス型ヘルメット、手袋、長袖の服、長いズボン、肌が出ない運動靴が必要とされる。JAFはヘルメットやグローブ等をコースで借りられることも案内する一方、詳細は各コースへの問い合わせとしている。貸出品のサイズや料金を未確認のまま、持参不要と決めつけないようにしよう。

5.期限は取得年の翌々年末、更新も提携コースへ

ゴーカートライセンスの期限は、取得した年から数えて翌々年の12月31日だ。このルールを2026年の取得に当てはめると、期限は2028年12月31日となる。発行日からきっかり3年間と数える方式ではないので、受け取った券面の期限を確認しておきたい。

更新の申し込み先もJAFと提携したコースと案内される。紛失等による再発行は税込1,000円だが、更新と再発行は異なる手続きである。今回確認したゴーカートの概要ページは更新料を独立した金額として示していないため、新規発給や再発行の金額から推定しない。更新を申し込む際に、料金と必要な準備物を確認する。

競技用ライセンスの一般案内には年ごとの更新やオンライン申請の説明もあるが、ゴーカートについては専用ページの期限と申込先を読む。同じJAFのライセンスでも、別制度の手順をそのまま使わないことが大切だ。

6.四輪国内B、カート競技用資格との違い

四輪の国内Bは、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルなどのJAF公認競技へ参加するための資格だ。公式ページでは、18歳以上で普通自動車以上の免許または外国の相当する免許を持つこと、JAF個人会員であることが取得条件に並ぶ。ゴーカートの年齢・会員資格に関する説明とは前提が異なる。また、国内Bのページはカートを参加・出場できない公認競技に挙げている。JAFの四輪国内B案内

レーシングカートで競技へ進みたい人が確認するのは、別に設けられたカート競技用ライセンスの体系である。JAFの種類一覧には国内A・国内B、ジュニアA・ジュニアBなどがある。同じ「国内B」という文字でも、四輪の欄とカートの欄を取り違えないようにしたい。JAFの資格種類一覧

したがって、本稿のゴーカートライセンス取得手順を、レーシングカート競技の出場資格取得手順として使うことはできない。競技へ進む場合は、大会が要求するカート資格の等級と取得条件を改めて確認する。ゴーカート資格からの自動的な資格移行や、公認競技への包括的な出場権は、ここでは案内しない。

7.最初の問い合わせは「資格名」と「利用目的」を添える

問い合わせを組み立てるなら、「JAFゴーカートライセンスを新規取得して、そちらのレンタルカートで使いたい」と目的を明示する。そのうえで、取得の受付、利用者の条件、装備の持参・貸出、発給以外の料金、写真の扱いを確認すれば、資格だけの相談と走行の相談が混ざりにくい。

すでに所持している人は、新規申請ではなく利用または更新の相談だと伝える。所持者限定イベントが目的なら、そのイベントで使えるかを確認する。資格名、利用先、やりたいことの三つを揃えてから申し込むことが、似た名前の別制度へ進んでしまうのを防ぐ第一歩になる。

出典