2026/7/28 / 参戦ガイド / GRIDLINE 編集部

ダートトライアル参戦の実務ガイド|クラス、装備、コース、全日本への道筋

クラスは「市販車か」だけでは決まらない

ダートトライアルは、未舗装路のコースで一台ずつタイムを競うスピード競技だ。2026年全日本ダートトライアル選手権の公式ページに載る競技車両はPN、N、SA、SAX、SC、AE、P、D。JAFは、改造範囲の狭いP車両から最も広いD車両までがあり、そこに排気量や駆動方式によるクラス分けが重なると説明している。

市販車で始める場合、登録された車両が自動的にPNになるわけではない。P・PN・N・SA・SAX・SC・AE・Dのどの車両規則を適用するか、さらに排気量・駆動方式等でどのクラスになるかは、年の国内競技車両規則と個別大会の特別規則で決まる。全日本のポイント表にはPNE1、PNE2、PN1、PN2、PN3、N、SA1、SA2、SC、D1、D2がある。PNE1・PNE2は、AT限定免許でも運転可能な車両のための区分である。自己判断でエントリー書を書く前に、型式、駆動方式、改造内容を主催者へ提示して確認したい。

安全装備とタイヤはダート用の準備が要る

全日本統一規則では、N、SA・SAX、SC、D車両は適用車両規則に基づくロールバーの装着が必要とされる。P、PN、AE、B車両はロールバー装着が推奨である。オープンカーでダートトライアルに出る場合は6点式以上のロールバーが必要だ。安全ベルトは全車両で、適用車両規則に応じた4点式以上が必要になる。窓とサンルーフは競技走行中に全閉とし、運転席側の窓ネットはダートトライアルで強く推奨される。

ドライバー側も、レーシングスーツ、レーシングシューズ、レーシンググローブ、JAFのスピード競技用ヘルメット指導要綱に適合するヘルメットが必要である。ダート専用の代用品を想像で選ばず、ラベル等で適合性を確認する。車両と身体の両方が車検・装備検査の対象になるため、初戦の前に装備一覧を主催者へ確認する意味は大きい。

ダートならではの運用として、P、PN、N、SA・SAX、AE車両は一競技会で最大8本のタイヤを使用でき、銘柄・サイズの異なるタイヤを組み合わせられる。ただし同一銘柄は最大4本。第1ヒート前には装着タイヤ1セットがマーキングされる。バーストまたはトレッド欠損で交換する場合も、申告、確認、同一溝パターンなどの条件が付く。タイヤは単なる消耗品ではなく、当日の規則運用の一部として準備したい。

2026年全日本で公式確認できる開催コース

JAF公式カレンダーでは、第1戦・第7戦がいなべモータースポーツランド、第2戦・第8戦がテクニックステージタカタ、第3戦が丸和オートランド那須、第4戦がオートスポーツランドスナガワ ダートトライアルコース、第5戦がエビスサーキット新南コース(スライドパーク)、第6戦がサーキットパーク切谷内と掲載されている。全日本は全8大会のシリーズで、会場名だけでなく開催日、受付、参加車両、特別規則の更新をJAFカレンダーから追う。

地方戦で手順を固め、全日本の規則へ進む

地方選手権は国内スポーツカレンダー登録規定の行政区画による区分が基本である。まずは走行距離、搬送やサービス体制、参加可能なクラスを満たす地方選手権または公認競技会を選び、申込書、車両申告書、特別規則を期限内にそろえる。全日本の統一規則でも、参加申込時に所定の参加申込書、車両申告書等を提出する形式が示されている。

ダートトライアルでは、速さを求める前に、路面に合うタイヤを規則どおり扱い、車両と装備を確実に通す段取りが必要になる。地方戦でその流れを身に付けてから全日本の会場とクラスを選べば、車両製作と遠征の判断を、結果ではなく公式規則に基づいて積み上げられる。

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