2026/8/7 / 参戦ガイド / GRIDLINE 編集部

サーキットトライアル参戦ガイド|国内Bライセンスで始める最初の競技会

レースではなく、サーキットでタイムを競う入口

サーキットトライアルは、JAFがスピード競技に位置付けるカテゴリーだ。複数台が同じコースを走るが、競うのは着順ではなくラップタイム。JAFは、ピットから1台ずつコースへ入り、レースの予選に似た形式で行われると案内している。競技中は他車とコースを共有するため、単独走行のスポーツ走行とは異なり、周囲を確認して接触を避ける判断も欠かせない。

JAF公認レースへの出場には国内Aライセンス以上が必要だが、サーキットトライアルは国内Bライセンスで出場できる。まずスピード競技として受付、車検、ブリーフィング、公式計時の流れを経験し、その後にレースを目指す人にも選択肢になる。

必要なライセンスと大会書類を分けて確認する

国内Bライセンスを取得しただけで、どの大会にも同じ条件で出られるわけではない。JAFの競技会カレンダーから候補を探したら、主催者が発行する特別規則で、参加資格、受付期間、参加料、使用できる車両、装備、当日の進行を確認する。2026年の大会は、JAF公式の「国内サーキットトライアル・ドリフト・オートテスト」カレンダーにまとめられている。

車両の適合は、ナンバーの有無や車種名だけで推定しない。JAFの国内競技車両規則、当該地域のクラス区分、競技会特別規則を照合し、改造内容や安全装備を含めて主催者へ確認する。タイヤ、けん引装置、ゼッケン、安全ベルトなどの扱いも大会書類を基準に準備したい。確認できない費用や装備条件を、別の大会の例から流用するのは避けるべきだ。

競技会を選ぶときは「走れる日」より先に規則を見る

JAFの2026年日本サーキットトライアル選手権規定は、選手権競技会がJAF国内競技規則、その細則、スピード競技開催規定、選手権規定、各競技会の特別規則に従うことを定めている。つまり、カレンダーの日付と会場だけでは参戦判断は完了しない。

候補の大会を見つけたら、次の順番で照合すると抜けを減らせる。

  1. JAFカレンダーで開催日と主催者を確認する
  2. 大会の特別規則で参加資格と申込期間を確認する
  3. 自車の車両区分とクラスを確認する
  4. 車両・ドライバー装備と提出書類を確認する
  5. 申込後に公示やタイムスケジュールの更新を追う

地方選手権のクラス区分は地域ごとに定められるため、他地区で出場したクラス名をそのまま当てはめない。初参加では、車両型式と変更部品を一覧にして問い合わせれば、主催者との確認を具体化しやすい。

完走記録は国内Aライセンスへの実績になる

サーキットトライアルを完走することには、当日の順位とは別の意味がある。有効な国内Bライセンスを持つ人は、国内Aライセンス講習会の受講前24か月以内に、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルなどへ1回以上出場して完走することで、上級申請に必要な実績条件の一つを満たせる。

JAF公認競技では、オーガナイザーが競技記録カードへ出場証明印を押す。いわゆる完走印であり、国内Aへの上級申請を考えるなら、競技終了後に記録が残っていることまで確認したい。単にエントリーしたことと、完走が証明されたことは同じではない。

一方、国内A取得には実績だけでなく講習会の受講と試験合格など、別の条件もある。サーキットトライアル一戦を走れば自動的に国内Aが交付されるわけではない。参戦前には現在の国内Bライセンスの有効性を、参戦後には実績の日付と証明を管理する。

最初の目標は「公式計時を残して一日を終える」

初戦ではラップタイムだけを目標にせず、受付から競技終了までを規則どおり進めることを優先したい。走行枠、追い越し方法、ピットへの戻り方などは、ブリーフィングと当日の指示に従う。他車とコースを共有する競技だからこそ、速い車に追い付かれた場面と、自分が前車へ近づいた場面の双方で、予測可能な行動が必要になる。

サーキットトライアルは、国内Bライセンスで公式計時のあるサーキット競技へ踏み出せるカテゴリーだ。カレンダー、特別規則、車両規則、完走証明を一つの参戦計画として扱えば、最初の競技会を次のライセンスやカテゴリーへ確実につなげられる。

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