2026/8/17 / ジムカーナ / GRIDLINE 編集部

ジムカーナの順位はどう決まる?|同タイムと再出走の2026年規則

ジムカーナのリザルトで同じタイムが並んだとき、同順位になるとは限らない。2026年日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権規定は、まず大会が採用する集計方式を定め、その方式ごとに同タイムの比較順を示している。

本稿は選手権規定第30条と、全日本統一規則第18条、第22条、第23条を基に、単戦の順位決定と再出走時の作業を整理する。パイロン、脱輪、ミスコースなどのペナルティーや慣熟歩行の手順は既存記事の主題であるため、ここでは詳述しない。

順位方式は「ベスト」と「2ヒート合計」の二つ

選手権規定第30条では、競技を原則2ヒートで行う。最終順位の算出は、2本のうち速い記録を用いる「良好なヒート」方式か、両ヒートを足す「合計タイム」方式のどちらかである。大会は採用する方法を特別規則に明示しなければならない。

同じ全日本ジムカーナでも、規則上は集計方式を一つに固定していない。エントリー前と結果確認時には、その大会の特別規則がどちらを採っているかを先に確認する必要がある。

ベストタイム方式の同タイム比較

良好なヒートのタイムを採用する方式で同タイムになった場合、第30条1項は次の順で順位を決める。

  1. セカンドタイムが良好な者
  2. 排気量が小さい者
  3. 競技会審査委員会の決定

たとえば両者のベストが同じなら、もう一方のヒートのタイムを比較する。そのセカンドタイムも同じなら排気量へ進み、それでも決まらない場合に審査委員会の決定となる。ベストタイムだけを見て同順位と判断せず、2本目の記録まで読む必要がある。

合計タイム方式はベストタイムを先に比べる

2ヒート合計方式で合計が同じ場合は、第30条2項により比較順が変わる。

  1. ベストタイムが良好な者
  2. 排気量が小さい者
  3. 競技会審査委員会の決定

合計値が並んだときは、2本のうち速い方を比較する。セカンドタイムを比べるベスト方式と、ベストタイムを比べる合計方式を取り違えないことがポイントになる。

計時は1000分の1秒以上まで

全日本統一規則第22条は、最初のコントロールライン通過から最終のコントロールライン通過までを計測すると定める。自動計測機器で1000分の1秒以上まで測り、その結果を成績とする。自動計測不能などが発生した場合に限り、2個以上のストップウォッチで1000分の1秒以上まで計測し、その平均タイムを成績にする。

統一規則第23条は、順位決定について選手権規定第30条に従うと接続している。計時精度と同タイムの比較手順は別の条文だが、リザルトを確定する際には両方が組み合わされる。

再出走車両は作業内容が限定される

全日本統一規則第18条1項(1)は、ジムカーナで再出走する車両に認める作業を、ボンネットの開閉、作業用手袋だけを用いるタイヤ清掃、空気圧調整、窓拭きに限定する。それ以外の作業はすべて禁止され、作業場所も主催者が指示する。

この条文は、どの状況なら再出走を得られるかを一律に定めるものではない。再出走の可否や順番は、競技運営からの指示と当該大会の特別規則・公式通知で確認する。第18条に作業内容があることだけを根拠に、参加者が再出走の権利を自己判断することはできない。

また、同一車両で2名が参加し前走者から後走者へ交代する場合にも、同条2項(1)がほぼ同じ作業項目を挙げるが、再出走とは別の場面である。リザルト上の「再出走」と、重複参加のドライバー交代を混同しないようにしたい。

結果表で確認する順番

ジムカーナの順位を読み解くときは、次の順が分かりやすい。

  1. 大会特別規則でベスト方式か合計方式かを確認する
  2. 各ヒートの計測タイムと、正式結果に反映された成績を確認する
  3. 同タイムなら、採用方式に対応するセカンドタイムまたはベストタイムを比較する
  4. なお同じなら排気量、さらに審査委員会の決定を確認する
  5. 再出走があった場合は、公式通知と運営指示を見て元の走行との扱いを確認する

同タイム時の順位は印象や先に走った順ではなく、規則が定める段階的な比較で決まる。暫定結果から内容が変わる可能性もあるため、競技会審査委員会の決定を反映した正式結果まで確認したい。

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