全日本ジムカーナ第7戦鈴鹿・暫定結果|BC1は0.004秒差、BSが広瀬献の王座を発表
2026年全日本ジムカーナ選手権第7戦が9月6日、鈴鹿サーキット南コースで行われた。ブリヂストンが同日15時45分に公開した決勝暫定結果では、BC1の上位2台がわずか0.004秒差。BC2では広瀬献が首位となり、同社は広瀬のシリーズチャンピオン決定を伝えている。
本稿の順位とタイムは、同社速報に添付された4枚の暫定結果表に基づく。主催者発行の正式結果を取得した記事ではない。王座についてもブリヂストンの発表として記載し、編集部独自のポイント計算による確定とはしない。確認日は9月7日。
11クラスの暫定首位と採用タイム
各表のベストタイム欄を比較すると、首位11人のうちPE1、PE2、PNATの3人は第2ヒート、それ以外の8人は第1ヒートの記録を採用している。以下の差は、同じ暫定表の2位とのベストタイム差であり、クラスをまたいだ総合順位ではない。
| クラス | 暫定首位 | ベストタイム | 採用ヒート | 2位との差 |
|---|---|---|---|---|
| PE1 | 田北一賀 | 1分17秒337 | 第2 | 0.309秒 |
| PE2 | 山野哲也 | 1分12秒622 | 第2 | 1.314秒 |
| PNAT | 高江淳 | 1分17秒285 | 第2 | 1.309秒 |
| PN1 | 岡直輝 | 1分17秒764 | 第1 | 0.190秒 |
| PN2 | 武内靖佳 | 1分16秒047 | 第1 | 0.124秒 |
| PN3 | 川北忠 | 1分14秒084 | 第1 | 0.356秒 |
| PN4 | ユウ | 1分14秒445 | 第1 | 0.467秒 |
| PN5 | 菱井将文 | 1分12秒027 | 第1 | 0.721秒 |
| BC1 | 日部利晃 | 1分14秒733 | 第1 | 0.004秒 |
| BC2 | 広瀬献 | 1分11秒215 | 第1 | 0.462秒 |
| BC3 | 大橋渡 | 1分11秒321 | 第1 | 0.369秒 |
ブリヂストンはPE1、PE2、PN4、PN5、BC1、BC2の6クラスでPOTENZA装着車が優勝したと発表した。一方、添付表は他メーカー装着車を含む各クラス上位3人を掲載している。メーカーの勝利発表と、全クラスを確認するための表は分けて読む必要がある。決勝暫定結果の発表本文と添付表で確認できる。
BC1は日部と清水の差が0.004秒
BC1は日部利晃の1分14秒733に対し、清水翔太が1分14秒737。3位の西井将宏は1分14秒791で、首位から0.058秒差だった。上位3人はいずれも第1ヒートのタイムがベストとなっている。
第2ヒートの記録は日部が1分25秒842、清水が1分21秒272、西井が1分22秒221。第2ヒートだけを抜き出せば清水が日部より速いが、暫定順位を決めるベストタイムでは日部が前にいる。最後に走ったヒートの順番だけでは結論が変わってしまう、今回の結果表で特に注意したい箇所だ。
この0.004秒を特定のコーナーや操作の差として説明できる区間記録は、本稿の参照資料にはない。競り合いの小ささは数字で確認できるが、勝負を分けた場面やドライバーの心理までは推測しない。
PE1・PE2・PNATは首位が2本目に更新
PE1の田北は1本目の1分18秒623から、2本目に1分17秒337へ更新した。2位の野島俊哉も2本目に1分17秒646を記録し、田北との差は0.309秒。3位の加田充は1分18秒492だった。
PE2では山野が1分13秒124から1分12秒622へ短縮。2位牧野タイソンのベストは1本目の1分13秒936、3位大橋政哉は1本目の1分14秒156である。大橋の第2ヒート欄はミスコースと表示されるが、表にあるベストタイムと暫定3位まで消えるわけではない。
PNATは高江が1分17秒799から1分17秒285に更新。河本晃一が1分18秒594、佐藤裕樹が1分18秒915で続いた。河本と佐藤のベストは第1ヒートで、首位と追走する2人では採用されたヒートが異なる。
PN1とPN2は2位以下の更新後も首位を維持
PN1の岡は第1ヒートの1分17秒764を残した。第2ヒートは1分17秒858で、自己ベスト更新には至らなかった。一方、緒方崇之は1分17秒954、朝山崇は1分18秒003へ2本目に更新したが、岡の第1ヒートの記録を上回らず、それぞれ暫定2位、3位となった。
PN2も首位武内の1分16秒047は第1ヒートのもの。山本祐己は第2ヒートに1分16秒171、上野健司は1分16秒182を記録し、首位との差は0.124秒、0.135秒だった。2位と3位の差は両ベストタイムを差し引いた0.011秒である。
武内の第2ヒート欄は1分36秒380。添付された要約表だけでは、その記録に至った理由やペナルティーの内訳は判定できない。タイムが大きく変わったことと、その原因を説明できることは別だ。
PN3からPN5は第1ヒートの記録が上位を構成
PN3は川北忠、藤井裕斗、安藤祐貴の順で、それぞれ1分14秒084、1分14秒440、1分15秒629。PN4はユウ、西野洋平、野島孝宏が1分14秒445、1分14秒912、1分15秒049。PN5は菱井将文、津川信次、若林隼人が1分12秒027、1分12秒748、1分13秒901だった。
この3クラスの上位3人は全員、第1ヒートがベスト。PN4の野島の第2ヒートは無効と表記されるが、第1ヒートのタイムによる暫定3位が掲載されている。無効の表示を大会全体の失格に読み替えないことが必要だ。
BC2広瀬のタイトルはメーカー発表として確認
BC2は広瀬献が1分11秒215で首位。若林拳人が0.462秒差の1分11秒677、小林キュウテンが1分13秒190で続いた。3人ともベストは第1ヒートである。ブリヂストン速報は広瀬のシリーズチャンピオン決定を伝えているが、本稿では全戦得点や有効得点を独自に再構成していない。
BC3は大橋渡が1分11秒321、一色健太郎が1分11秒690、岡本尚史が1分12秒886。ここでも上位3人は第1ヒートの記録を採用している。BC2とBC3のタイムが近くても、別クラスの車両を一つのランキングにまとめることはしない。
天候の説明と各車の路面条件は分ける
同社の速報は第1ヒートを曇り・ドライ、第2ヒートを雨・ウェットと説明している。第1ヒート速報も、1本目が曇りのドライ路面で行われたと記載する。
ただし、このヒート単位の説明から、全車が同じ降雨量や同じ路面状態で走ったとまでは言えない。PE1などのタイム更新を雨の性能差と断定したり、後半クラスの記録変化をタイヤ選択の成否だけで説明したりする根拠はない。今回確認できるのは、公開された条件説明と各車の2本の記録である。
正式記録を追う際は、主催者の大会案内とJAFの2026年ポイント表を確認したい。今回の記事は11クラスの暫定首位とヒート別記録の整理であり、正式結果の発表や訂正を先取りするものではない。