ダートトライアルの燃料規則|混合禁止・ロータリーの例外・CN燃料の条件
ダートトライアルで使う燃料を調べるとき、給油場所や保管方法と、燃料そのものの使用条件は分けて読む必要がある。本稿は2026年JAF国内競技車両規則の第3編「スピード車両規定」、第1章第8条に絞る。通常の燃料要件、混入の禁止、二つの条件付き規定を順に確認する。
ガソリンと軽油は販売形態と添加物の条件を読む
8.1)は、石油会社が生産し、通常のガソリンスタンドのポンプで販売するガソリンを指定する。8.2)はディーゼルエンジンについて、通常のガソリンスタンドのポンプで販売する軽油を定めている。どちらにも、潤滑油以外の添加物を含まないという条件が付く(PDF通算5ページ)。
この記述だけで、参加者が任意の添加剤を投入してよいとは判断できない。燃料の要件に続く8.3)には、使用時の混入を制限する規定がある。
複数燃料の混合も禁止。ロータリーは申告条件付き
8.3)は、指定燃料に空気以外の気体・液体・固体を混入して使うことを禁止し、複数の燃料を混ぜて使う行為も対象に含める。市販燃料同士なら混ぜてよい、という例外はこの項目にはない。
一方、ロータリーエンジン搭載車には、エンジンオイルの種類を車両改造申告書へ明記すれば、燃料への混入を認めるただし書きがある。対象はロータリー車、混入できるものはエンジンオイルに限定される。一般の添加剤へ広げたり、申告なしで使えると読み替えたりはできない(同ページ、8.3))。
カーボンニュートラル燃料は特別規則の確認まで必要
8.4)は、第4編のカーボンニュートラルに関する共通規定に適合する燃料を扱う。日本国内での使用に関わる法令等にも準拠する場合、オーガナイザーが特別規則でその使用を規定できる、という構造である(同ページ、8.4))。
つまり、カーボンニュートラル燃料という名称だけで全大会への使用許可が得られるわけではない。確認するのは第4編への適合、国内使用に関する法令等への準拠、参加大会の特別規則での扱いである。本稿では個別の燃料製品や大会を照合しておらず、銘柄ごとの使用可否は未確認とする。
燃料選びでは、まず8.1)・8.2)の要件を読み、混入を伴う場合は8.3)、第4編の燃料を使う場合は8.4)へ進む。給油の実作業や製品ごとの適法性まで、この第8条の解説で確定するものではない。