2026/8/24 / 海外フォーミュラ / GRIDLINE 編集部

2026年FIA-F4鈴鹿 第8戦INDP決勝|今田信宏が好発進から今季初優勝

2026年seven×seven FIA-F4選手権シリーズ第8戦のインディペンデントクラス(INDP)決勝が8月23日、鈴鹿サーキットで行われた。3番グリッドの今田信宏がスタートで首位へ浮上し、2度のセーフティーカー(SC)と最終周の再開を経て今季初優勝。HIROBONが2位、KENTAROが3位となった。

11周を走った今田の総合タイムは28分19秒093。HIROBONは1秒201差、KENTAROは2秒355差で続いた。ファステストラップは、8周でレースを終えた鳥羽豊が7周目に記録した2分09秒320だった。

3番手の今田がスタートで首位へ

MOTOTINOは前日にリタイア届を提出し、IKARIも当日朝に判明したマシントラブルで出走を取りやめた。午前8時15分にコースインが始まり、19台がグリッドへ。フォーメーションラップを経て、午前8時34分に11周の決勝がスタートした。

ポールポジションはHIROBONだったが、最も鋭い発進を見せたのは3番手の今田。2番手のKENTAROも加速が伸びず、4番手の鳥羽に先行された。1〜2コーナー通過時の上位は今田、HIROBON、鳥羽、KENTARO、DRAGON、赤松昌一朗、植田正幸、小嶋健太郎の順となった。

直後のS字では中島功がタイヤをロックさせ、齋藤真紀雄に追突。両車がグラベルに止まったため、オープニングラップからSCが導入された。

HIROBONが今田へ2度並びかける

SCは3周目に消灯し、4周目から競争が再開された。今田は首位を守り、HIROBON、鳥羽が追走。4番手のKENTAROはDRAGONから攻められ、トップ3との差が開いた。

逃げる今田に対し、HIROBONは2番手から接近を続けた。8周目にはヘアピン立ち上がりからスプーン進入にかけて並びかけたが、今田が防御。9周目の1コーナーでもHIROBONが外側から再び並び、今田が首位を守った。

3台が接近した直後、鳥羽が逆バンク付近でタイヤをダートへ落として単独スピン。グラベルに止まった車両を回収するため、残り2周で2度目のSCが入った。

最終周の再開で今田が逃げ切る

回収作業が進み、SCの回転灯は10周目に消灯。レースは最終11周目の1周勝負として再開された。今田が加速のタイミングを計るなか、後方のシケインでは上位集団に小さな接触が発生。今田は再開時にマージンを作り、そのまま首位でフィニッシュした。

公式の上位コメントで今田は、スタートが勝負を分けたとの認識を示した。最初の再開でHIROBONに加速を合わせられたため、2度目は加速位置を変えたという趣旨も説明している。HIROBONはスタートの出遅れと2度目のSCのタイミングを挙げ、KENTAROも発進とペースを自身の課題として振り返った。

正式結果の4位はDRAGON、5位は植田、6位は小嶋。赤松昌一朗は走路外走行に対する5秒加算を受け、正式11位となった。WILLIAMは正式12位で、黄旗区間の速度違反に関する訓戒を受けている。杉山寛は正式13位。長嶋重登は危険なドライブ行為に対する5秒加算を受け、正式14位となった。

今田はスタートで得た首位を、接近戦と2度のSC再開を通じて維持した。第7戦を制したHIROBONの連勝を止め、今季初勝利を挙げた第8戦。終盤の1周勝負を含め、先頭を奪う発進と再開時の駆け引きが結果へ直結した決勝だった。

正式結果に表れた中団の接近戦

正式分類では、4位DRAGONの首位からの差が3秒717、5位植田正幸が4秒012、6位小嶋健太郎が5秒133だった。さらに大山正芳が5秒462差の7位、清水剛が7秒206差の8位、佐々木祐一が9秒240差の9位、大阪八郎が10秒907差の10位に入った。SCを挟んだ展開だったとはいえ、再開後の短い競争区間で順位を保ち、16台が11周を完走している。

一方、鳥羽は8周を走って未完走となったものの、7周目の2分09秒320が決勝のファステストラップとして正式結果に残った。齋藤真紀雄と中島功は周回を記録できず、IKARIは決勝をスタートしていない。エントリー21台に対してスタートは19台、完走は16台だった。勝者と表彰台だけでなく、出走可否、完走周回、加算後の分類を区別して読む必要がある結果表となっている。

2度のSCで変わった攻防の条件

正式結果表のSC記録は、スタート直後から3周目までと、8周目から10周目までの2区間。序盤の再開後は今田とHIROBONが複数周にわたって攻防を続けられたのに対し、2度目の再開後に残されたのは最終周だけだった。今田は同じ首位再開でも加速の位置を変え、HIROBONに並びかける機会を与えずにチェッカーへ到達した。

この構図は、総合タイムやゴール時の差だけでは捉えにくい。HIROBONの1秒201差、KENTAROの2秒355差という正式結果の数値には、スタートで今田が奪った順位、最初の再開後に展開された直接対決、そして最後の1周に集約された再加速が重なっている。今田は最速周回ではなく、局面ごとの位置取りによって勝利を組み立てた。

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