2026/7/30 / 海外フォーミュラ / GRIDLINE 編集部

FIA F2・FIA F3のレース形式を解説|スプリント、予選、リバースグリッドとポイント

FIA F2/FIA F3のレースフォーマット解説

F1のサポートイベントでFIA F2とFIA F3を見ると、同じ週末に「スプリントレース」と「フィーチャーレース」がある。両方とも決勝だが、スタートグリッドの作り方と得点の重みは同じではない。ここでは2026年7月29日時点で両選手権の公式サイトが案内する標準フォーマットを基準に、金曜予選から日曜までの流れを説明する。特別大会の改定はあり得るため、観戦・参戦前には各ラウンドの公式タイムテーブルと当年のスポーティング規則を優先して確認したい。

金曜の予選が二つのレースをつなぐ

F2、F3とも、金曜は45分のフリー走行と30分の予選で構成される。予選の最終分類は、日曜のフィーチャーレースのスターティンググリッドを決める。ここで最終グリッドのポールに表示されたドライバーには2点が与えられる。単に予選で最速タイムを出したかではなく、最終グリッドでポールかどうかが基準になる点は、グリッド降格などを見るときに重要である。

土曜のスプリントは、同じ金曜予選を逆向きに利用する。F2では予選上位10人を反転、F3では上位12人を反転してグリッドを作る。たとえばF2予選10位、F3予選12位のドライバーが、それぞれスプリントの先頭からスタートする仕組みだ。これは予選の価値を消す制度ではない。日曜フィーチャーは予選順のままであり、週末全体では一発の速さと、逆転された位置関係でのレース運びの両方が問われる。

F2:戦略を含む長短2レース

F2の公式案内では、土曜スプリントは120kmまたは45分のいずれか先に達した時点まで、日曜フィーチャーは170kmまたは60分までとされる。フィーチャーレースには、4本すべてのタイヤを交換する義務的ピットストップがある。ウェットタイヤを使用しない場合は、ドライの2種類の仕様を少なくとも1セットずつ使わなければならない。従ってF2の日曜は、速さに加えてタイヤ選択とピット作業の正確さが結果を左右するレースになる。

F2スプリントの得点対象は上位8人で、順に10、8、6、5、4、3、2、1点。フィーチャーは上位10人に25、18、15、12、10、8、6、4、2、1点が入る。各レースでは、最終分類でトップ10に入ったドライバーに限り最速ラップ1点の資格がある。F2のスプリントのリバースポールには、フィーチャーのポールのような追加2点はない。

F3:短いレースでも、配点と反転人数は異なる

F3の標準案内では、土曜スプリントは40分+1周、日曜フィーチャーは45分+1周で行われる。グリッドの原則はF2と同じく、フィーチャーが金曜予選の最終分類順、スプリントが予選上位12人の反転順である。ただしF3のスプリントは上位10人に得点があり、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1点となる。フィーチャーの上位10人はF2と同じ25、18、15、12、10、8、6、4、2、1点。フィーチャーの最終グリッドでのポールは2点、最終分類トップ10に入ったドライバーの各レース最速ラップには1点という扱いも公式案内に示されている。

2026年のF3では例外も公式発表されている。マドリードで行うシーズン最終戦は、金曜に20分の予選を連続して2回実施し、土曜スプリントと土曜第1フィーチャーは第1予選、日曜の第2フィーチャーは第2予選でグリッドを決める予定とされた。この記事の「標準フォーマット」をそのまま最終戦に当てはめない理由がここにある。

結果表を見るときの順番

F2・F3のポイント表だけを見ると、フィーチャーレースの重みが大きい。一方でスプリントはリバースグリッドによって、普段とは違うスタート位置からオーバーテイク、タイヤ管理、順位防衛を示す機会を作る。ドライバーを評価するときは、予選順位、スプリントのグリッド、フィーチャーのグリッド、最終分類、最速ラップの資格を分けて追うと、週末の内容を読み違えにくい。

この二層構造は、若手がF1週末という大きな舞台で、純粋な一発の速さだけでなく、実戦の変化に対応する力を見せる装置でもある。次にF2・F3を観戦するときは、土曜の順位だけを日曜の序列とみなさず、金曜予選から結ばれた二つの決勝として見ると、各ドライバーが獲得した結果の意味がより立体的になる。

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