2026/9/11 / 海外フォーミュラ / GRIDLINE 編集部

FIA F4ワールドカップ2026の出場チームを読む|日本のHYDRANGEA、24台体制と選手発表の違い

日本のFIA-F4を追っていると、マカオのワールドカップにも同じ名前のチームが登場する。ただし、国内選手権の順位表と、国際大会の出場チーム一覧は同じ資料ではない。チームが選ばれたことと、そのチームの国内所属ドライバー全員が出場することも別だ。

2026年のFIA F4ワールドカップについて、FIAは6月4日に新しい参加方式を、7月14日に選抜チームを公表した。本稿はその二つの発表を整理する解説であり、9月の新規発表や決勝結果を伝える記事ではない。ドライバーの最新確定一覧を網羅するものでもない。

一括運営から、複数チームが参加する方式へ

6月のFIA発表によると、2025年の初開催では、一つの運営主体の下で選手が参加する方式を試行した。2026年は、FIA FRワールドカップでも用いられる複数チーム参加型の仕組みをF4にも採り入れる。

同時に、グリッドの規模は前年の20台から24台へ拡大する。これは大会が用意する枠の説明であり、まだ行われていない決勝の出走台数を示すものではない。予選や決勝で実際に何台が走ったかは、大会後の公式結果によって確認する情報だ。

FIAとマカオのAAMCが、競技成績を基に各国のFIA公認F4選手権からチームを選び、それぞれのチームがドライバーを指名する流れが説明されている。国内ランキングの任意の順位に入れば、選手個人が自動的にマカオへ進める、と読み替えることはできない。

7月発表のF4枠は12チーム、各2台

7月14日の発表本文では、F4は12チームがそれぞれ2台を走らせる構成とされた。本文末尾のF4チーム一覧を、国・地域表記とともに整理すると次のとおりとなる。

チームFIA発表の国・地域
Argenti Motorsportイギリス
Asia Racing Team RFNマカオ
Campos Racingスペイン
Evans GPマレーシア
Hitechイギリス
HYDRANGEA Kageyama Racing日本
MP Motorsportオランダ
PREMA Racingイタリア
R-ace GPフランス
Rodin Motorsportニュージーランド
Theodore Racingマカオ
US Racingドイツ

日本として掲載されているのはHYDRANGEA Kageyama Racingだ。表は選抜された組織を示しているのであって、国別代表選手のリストではない。選手名やゼッケンは、この表に書き加えず、別途のドライバー発表や正式なエントリー資料で確認するのが正確である。

同じ記事の冒頭要約にはチーム数の読み取りが紛らわしい表現があるが、F4専用節は12チームと明記し、一覧も12件を列挙している。本稿は専用節と実際の一覧に従った。Theodore Racingはこの12件に含まれ、別枠として13チーム目に加えるものではない。

選考基準の年度は2025年

FIAは、個別チームがF4ワールドカップに参加する初年度となる2026年について、FIA公認F4選手権の2025年最終順位を選考基準にしたと説明している。

ここは国内シリーズを見ている読者が混同しやすい点だ。2026年の途中経過がそのまま選抜12チームの並びになっているわけではない。また、一覧の上から順に大会での強さを順位付けしているわけでもない。チームの選抜発表から今大会の予選順位や優勝候補を数値で推定することは、本稿では行わない。

マカオの歴史的な背景と国際性を反映する存在として、Theodore Racingを含めたことも本文で説明されている。選抜理由を読む際には、単一の国内ランキングだけで一覧全体を説明しようとしないことが重要だ。

車両名はF4とFRで区別する

2026年のF4にはTatuus F4-T421が導入され、同車がマカオのギア・サーキットを走ることが発表されている。タイヤ供給者はPirelli。6月発表の参加方式と、7月発表の具体的な車両名を組み合わせることで、大会の枠組みが分かる。

一方、同じ7月のリリースに載るFIA FRワールドカップは、13チーム・26台で、車両はTatuus T 326。F4の記事を探して同リリースに到達した際に、この26台やT 326をF4の情報として転記しないよう注意したい。日本のTOM’S Racingという名前もFR側の一覧に載っており、F4の12チーム表とは所属する大会が異なる。

開催週の情報と、これから確認する情報

FIAが案内する大会期間は2026年11月19〜22日。舞台となるギア・サーキットの長さは6.120kmと記されている。この期間は大会全体の開催案内であり、F4決勝のスタート時刻を示すものではない。

観戦や国内選手の追跡に使う際は、次に「チームのドライバー発表」「大会のエントリー資料」「F4に対応するタイムテーブル」を突き合わせたい。これは編集部の確認順であり、観客に課された公式手続きではない。選抜チームの情報を土台にしつつ、選手名、走行日時、結果は別々の確定資料で更新することで、国内選手権とマカオの話を混線させずに追える。

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