SFL SUGO第14戦決勝結果|鈴木斗輝哉が雨中のレースで2連勝
2026年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦の決勝が8月30日、スポーツランドSUGOで行われ、鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)が優勝した。19周の総合タイムは30分37秒937。アクシャイ・ボーラが0秒454差の2位、エヴァン・ジルテールが首位から1秒048差の3位に入った。
天候は雨、コースはウエット。鈴木はポールポジションから先頭を守り、第13戦に続く2連勝を記録した。終盤にはセーフティカーが導入され、隊列を保ったままチェッカー。公式結果には梅垣清への5秒加算と、完走扱いの基準が注記されている。本稿では第14戦単独の決勝結果を、公式リザルトを基準に整理する。
第14戦の上位結果|鈴木が0秒454差で優勝
決勝の上位10台は次の通り。順位とタイム差は、ペナルティー反映後の公式結果による。
| 順位 | 車番 | ドライバー | 周回 | 総合タイム/首位との差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 38 | 鈴木斗輝哉 | 19 | 30分37秒937 |
| 2 | 37 | アクシャイ・ボーラ | 19 | 0秒454 |
| 3 | 1 | エヴァン・ジルテール | 19 | 1秒048 |
| 4 | 26 | 佐藤凜太郎 | 19 | 1秒420 |
| 5 | 50 | 新原光太郎 | 19 | 1秒552 |
| 6 | 36 | オスカー・ブルツ | 19 | 2秒116 |
| 7 | 3 | 三井優介 | 19 | 2秒238 |
| 8 | 2 | 卜部和久 | 19 | 2秒484 |
| 9 | 60 | 熊谷憲太 | 19 | 2秒744 |
| 10 | 35 | 梅垣清 | 19 | 5秒711 |
2位以下は小さな差で並んだ。ボーラとジルテールの差は0秒594、ジルテールと4位佐藤の差は0秒372。5位新原から9位熊谷までの5台も、公式結果上は首位から1秒552〜2秒744の範囲に収まっている。ただし、この僅差はセーフティカー先導でフィニッシュした結果でもあり、通常走行中の実力差をそのまま示す数値とは限らない。
雨のスタートで鈴木が首位、ボーラが2番手へ
第14戦の公式予選では鈴木が1分25秒685を記録し、2戦連続のポールポジションを獲得した。2番手は梅垣、3番手はボーラで、スターティンググリッドの上位3台をTOM’S勢が占めた。
決勝は直前のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップで赤旗中断があったため、当初予定より30分遅れて開始。公式レポートは11時50分スタートとし、公式リザルトはスタート時刻を11時52分59秒と記録している。前者は案内上の開始時刻、後者は計時上の時刻として区別したい。
水煙が上がるウエットコンディションで、鈴木は1コーナーへ首位で進入。3番手スタートのボーラが2番手に上がり、梅垣が3番手、7番手スタートのジルテールが4番手へ浮上した。鈴木は雨中のスタートでポールポジションの優位を守り、そのままレースを先頭で進めた。
佐藤凜太郎が5周目と6周目に順位を上げる
上位集団のなかで公式レポートが具体的に伝えているのが、佐藤の追い上げである。新原、三井、佐藤、ブルツが5番手を争うなか、佐藤は5周目の1コーナーで三井をオーバーテイク。続く6周目には馬の背で新原をかわし、5番手まで順位を上げた。
佐藤は最終的に4位でフィニッシュした。公式結果の首位との差は1秒420で、3位ジルテールとは0秒372差だった。新原は5位、ブルツは6位、三井は7位。公式レポート本文には5位以降の並びについて紛らわしい表現があるため、本稿の最終順位は公式リザルト表を優先している。
この区別は重要だ。レポートは周回中の攻防を確認する資料であり、正式な着順、総合タイム、ペナルティー反映後の差は結果表で確定する。第14戦では終盤のセーフティカーと梅垣への加算があるため、走行中の位置と最終順位を同じものとして扱わない。
15周目のクラッシュでセーフティカー導入
レース後半、鈴木は2番手ボーラに対してリードを築いていた。だが15周目、マスタークラス首位を走っていた清水康弘が3コーナーから4コーナーの間でクラッシュ。これを受けてセーフティカーが導入され、コース上の車間は縮まった。
レースは再開されず、セーフティカー先導のまま19周で終了した。鈴木は築いていたリードこそ失ったものの、首位でチェッカーを受けた。ボーラが2位、ジルテールが3位。計時上のフィニッシュ時刻は12時23分37秒で、公式結果に記録された鈴木とボーラの最終差は0秒454だった。
参加14台、出走14台のうち、19周を走った13台が完走扱いとなった。公式リザルトは完走周回数を17周と注記する。清水は14周、首位から5周遅れで「以上完走」の区切りより下に掲載されている。事故の原因や車両状態について、指定された公式資料は詳細を示していないため断定しない。
梅垣清は5秒加算、3番手走行から10位へ
梅垣にはスタート手順違反により、決勝結果へ5秒を加算する裁定が出た。公式リザルトの注記は、加算前の30分38秒648に5秒を加えたこと、裁定時刻が12時00分だったことを記録している。反映後の総合タイムは30分43秒648、首位との差は5秒711で10位となった。
公式レポートによれば、梅垣はレース序盤に3番手を走り、ペナルティーを補うため後続に対するマージンが必要な状況だった。しかし終盤のセーフティカーにより車間が縮小。結果表では9位熊谷から2秒967後方、11位今田信宏の0秒203前方に位置している。
裁定理由は公式注記の「スタート手順違反」までを確定情報とする。どの動作が違反に当たったのかという詳細は、指定資料に説明がない。したがって、反則スタートというレポート上の表現と5秒加算の事実を越えて、違反の態様を推測することは避ける。
ファステストラップも鈴木、15周目に1分25秒182
鈴木は15周目に1分25秒182を記録し、ファステストラップも獲得した。平均速度は151.574km/h。2番手のファステストラップは梅垣の1分25秒669、ボーラは1分25秒834だった。鈴木は決勝の総合順位だけでなく、公式記録上の最速周回でもトップに立っている。
全車のシャシーはダラーラ320、エンジンはTOM’S TGE33、タイヤはクムホ。共通パッケージで争われた19周のウエットレースで、鈴木はポールから先頭へ入り、セーフティカー先導のフィニッシュまで首位を保った。
なお、第14戦の結果を第13戦や第15戦とまとめた「週末3連勝」の分析とは分けて読む必要がある。本稿の中心は、第14戦単独の正式順位、タイム差、雨天での進行、公式注記である。第13戦の初優勝や第15戦の赤旗成立を詳述せず、検索意図を第14戦決勝結果に限定した。
マスタークラスは今田信宏が優勝
マスタークラスは今田信宏が総合11位でクラス最上位となった。総合12位のDRAGONがクラス2位、総合13位のKEN ALEXがクラス3位。クラスポールから先頭を走っていた清水は15周目のクラッシュで完走扱いの区切りより下となった。
今田の総合タイムは30分43秒851で、首位から5秒914差。DRAGONは7秒717差、KEN ALEXは9秒099差だった。今田は第13戦に続くマスタークラス連勝。これは総合優勝とは別のクラス結果であり、鈴木の総合優勝と区別して記録する。
第14戦の確定事項は、鈴木の総合優勝、ボーラとジルテールの表彰台、梅垣への5秒加算、今田のマスタークラス優勝である。雨とセーフティカーが最終的なタイム差に影響した一戦だからこそ、コース上の途中順位ではなく、公式リザルトの確定値を基準に読みたい。