2026/8/30 / ジュニアフォーミュラ / GRIDLINE 編集部

2026年SFライツSUGO第13戦決勝|鈴木斗輝哉が初優勝、ポール・トゥ・ウイン

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2026年シーズン第13戦は、8月29日に宮城県のスポーツランドSUGOで決勝を迎え、38号車の鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)が初優勝を飾った。鈴木は自身初のポールポジションから首位を守り、26周を32分19秒113で走破。2位はエヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)、3位は新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)だった。

公式結果が示す決勝時の天候は曇り、コース状態はウエット/ドライ。午前の公式予選は完全なウエットだったが、決勝前にはコーナー部が乾き、全車がスリックタイヤを選択した。スタート前には再び雨粒が落ち始める状況だったものの、鈴木は変化するコンディションの一戦を先頭でまとめた。

鈴木斗輝哉が26周を制しSFL初勝利

鈴木はスタートでイン側を守り、2番グリッドのジルテールより前で1コーナーへ進んだ。序盤にはジルテールが差を縮める場面もあったが、鈴木は6周目に1分13秒825を記録。このタイムは決勝のファステストラップにもなり、5周終了時には両者の間を1秒127まで広げていた。

中盤以降、鈴木は2番手との間隔をさらに築いた。終盤にはジルテールが差を詰めたものの、順位が入れ替わることはなかった。フィニッシュ時の差は1秒120。鈴木はポールポジション、優勝、ファステストラップを同じレースで記録し、自身初のSFL勝利をポール・トゥ・ウインで完成させた。

決勝は14時42分55秒にスタートし、15時15分14秒に終了した。出走した14台は全車が完走扱いとなり、完走基準は23周。優勝した鈴木を含む13台が26周を走り、14位の清水康弘は25周でレースを終えている。

第13戦決勝の上位6台

PosNo.DriverTeam / CarLapsTotal Time / GapBest Time
138鈴木斗輝哉モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL2632’19.1131’13.825
21エヴァン・ジルテールART Grand Prix with B-MAX26+1.1201’14.082
350新原光太郎HFDP WITH B-MAX RACING26+12.1341’14.501
43三井優介DELiGHTWORKS26+12.7301’14.265
535梅垣清モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL26+17.6391’14.383
637アクシャイ・ボーラレクサス松山城北 TOM’S SFL26+17.9221’14.220

上位6台のうち、優勝した鈴木と2位ジルテールは1秒120差だった。3位新原は首位から12秒134、4位三井は12秒730差で、3位と4位の差は0秒596。5位梅垣と6位ボーラの差も0秒283にとどまった。優勝争いだけでなく、表彰台最後の一席と5位をめぐる争いも小さな差で決着している。

新原がスタートで3番手へ、三井は4位

3番グリッドの梅垣はスタートで順位を落とし、4番グリッドの新原が3番手に浮上した。さらに1周目、5番グリッドから出た三井が梅垣と馬の背からSPコーナーにかけて並び、4番手を奪った。この結果、序盤の上位は鈴木、ジルテール、新原、三井の順となった。

ジルテールの後方では新原と三井が接近して走ったが、新原が3位を守り切った。新原にとっては第7戦鈴鹿以来の表彰台。公式結果では、新原の総合タイムは32分31秒247、三井は32分31秒843で、両者を隔てたのは0秒596だった。

梅垣は三井に抜かれた後、5位でフィニッシュ。ボーラが0秒283差の6位に続いた。以下、7位は佐藤凜太郎、8位はオスカー・ブルツ、9位は熊谷憲太、10位は卜部和久という結果だった。本稿では公式結果ページに記載のないシリーズポイント計算や、順位変動から推測した選手権への影響は扱わない。

マスタークラスは今田信宏が今季2勝目

マスタークラスでは4号車の今田信宏(JMS RACING TEAM)が総合11位でクラス最上位となった。スタート直後は清水康弘が先行し、ポールだったKEN ALEXは今田とDRAGONにも前へ出られた。その後は順位が動き、8周目に清水が後退。DRAGONがクラス先頭へ立った。

今田はDRAGONの後方から差を縮め、17周目の1コーナーで内側へ入りクラス首位へ浮上。そのまま先頭を守り、第3戦富士以来となる今季2勝目を挙げた。クラス2位はDRAGON、3位はKEN ALEX、4位は清水だった。

公式総合結果では、今田が26周を33分22秒462で走って11位。DRAGONは首位から1分12秒359差の12位、KEN ALEXは1分12秒725差の13位で、両者の差は0秒366だった。清水は25周で14位となっている。

雨上がりから乾いていく路面で全車スリックを選択

大会前日の8月28日に行われた2回の専有走行はいずれもドライだった。一方、29日は朝から雨となり、10時開始の第13戦公式予選はウエットコンディション。鈴木は3周目に1分24秒828を記録し、ジルテールを0秒195上回って初ポールを獲得した。予選3番手は梅垣、4番手は新原、5番手は三井、6番手はボーラだった。

予選後には雨が止み、メインストレートに水分が残る一方でコーナーは乾いていった。スタート進行では全車がスリックタイヤを装着し、そのままフォーメーションラップへ入った。公式結果の「Wet/Dry」という表記と公式レポートの記述を合わせると、決勝は単純な全面ドライではなく、雨上がりから乾燥へ向かう路面で始まったことが分かる。

ただし、タイヤ選択の理由や各車のセットアップは公式2資料から確認できない。鈴木の勝因を未公表の技術要素に求めず、公式に確認できるスタート、周回順位、タイム、フィニッシュ結果のみを記録する。

ファステストラップと公式裁定

鈴木の1分13秒825は26周中6周目に記録され、平均速度は174.892km/hと発表された。決勝結果表に掲載された各選手のベストタイムでも鈴木が最速で、2番目に速いジルテールの1分14秒082に対して0秒257上回っている。

公式結果には、レコノサンスラップ中のホワイトラインカットに関する訓戒が2件記載された。対象は6号車KEN ALEXのピット出口と、37号車ボーラのピット入口。いずれも裁定時刻は14時33分で、決勝順位への加算時間や降格は結果表に示されていないため、本稿では訓戒としてのみ扱う。

全車のシャシーはダラーラ320、エンジンはTOM’S TGE33、タイヤはクムホ。参加14台、出走14台、完走14台という公式記録と合わせ、第13戦はリタイアなしで26周の勝負が完結した。

第13戦で確定したこと

第13戦で確定した中心事実は、鈴木が初ポールから初優勝へつなげたこと、ジルテールが1秒120差で2位、新原が三井を0秒596差で抑えて3位に入ったことだ。マスタークラスでは今田が17周目に首位を奪い、今季2勝目を記録した。

一方、シリーズポイントの更新値や第13戦後のランキングは、指定された決勝結果と公式レポートだけでは確認していない。これらを順位と過去情報から補完せず、第13戦単体の確定結果として整理した。

出典