2026/8/31 / SUPER FORMULA / GRIDLINE 編集部

鈴木斗輝哉がSFL SUGOで3連勝|第13〜15戦、変化した週末を振り返る

2026年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権のSUGO大会は、鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL)が第13戦、第14戦、第15戦をすべて制して終えた。8月29日の第13戦でSFL初優勝を挙げ、翌30日の第14戦で連勝。さらに第15戦も首位のまま成立し、ひとつの大会で3連勝を記録した。

ただし、3レースの内容は同じではない。第13戦は雨上がりの路面で26周を走り切った一戦、第14戦はフルウエットでセーフティカー先導のまま終了した一戦、第15戦は雨量が増すなか二度の赤旗が提示され、4周終了時点で成立した一戦だった。本稿では各戦の単独リザルトを再掲するのではなく、鈴木が異なる条件の3レースをどのように首位で終えたのか、公式レポートと公式コメントから週末全体の流れを整理する。

第13戦は初ポールから初優勝、26周を走り切る

週末最初の決勝となった8月29日の第13戦で、鈴木は自身初のポールポジションからスタートした。予選はウエットだったが、決勝前にはコーナー部分が乾き、全車がスリックタイヤを選択。スタート前に再び雨粒が落ち始める、判断の難しい状況だった。

鈴木はスタートで首位を守り、エヴァン・ジルテールの前で1コーナーへ進入。6周目には1分13秒825のファステストラップを記録し、26周を32分19秒113で走り切った。フィニッシュ時のジルテールとの差は1秒120。ポールポジション、優勝、ファステストラップを同じレースで記録し、SFL初勝利をポール・トゥ・ウインで飾った。

この第13戦は、後の2レースと比べて競技距離を最後まで消化した点が大きく異なる。鈴木にとっては、スタートで得た首位を保ちながら26周を管理し、終盤に差を詰められても順位を譲らなかったレースだった。

第14戦はフルウエット、SCで差が消えても首位を守る

8月30日の第14戦は雨のなかで行われた。鈴木は第14戦の公式予選でも1分25秒685を記録し、2戦連続のポールポジションを獲得。決勝は直前のレースで赤旗中断があった影響により、当初予定から30分遅れの11時50分にスタートした。

水煙が上がるフルウエットで、鈴木はスタートを決めて1コーナーを先頭で通過した。後方では順位変動やペナルティーが発生した一方、鈴木はレース後半までにリードを築いた。ところが15周目、清水康弘のクラッシュを受けてセーフティカーが導入される。これにより、それまで広げていた車間は縮まった。

レースはセーフティカー先導のまま19周で終了した。鈴木はトップでチェッカーを受け、第13戦に続く2連勝。2位はアクシャイ・ボーラ、3位はジルテールだった。第13戦が通常のチェッカーまで首位を守る内容だったのに対し、第14戦は終盤のセーフティカーで築いた差が失われても、順位そのものを譲らずに終えたレースとなった。

第15戦は二度の赤旗、4周で成立した最終レース

第14戦のチェッカーから約3時間後、15時30分に第15戦が始まった。グリッドは第13戦決勝順位に基づき、鈴木がポールポジション、ジルテールが2番手、三井優介が3番手。雨量は午前の第14戦より多く、視界と路面の条件はさらに厳しくなっていた。

スタート直後、3番手グリッドの新原光太郎が発進できず、後方から来た今田信宏が追突。レースは赤旗中断となり、新原と今田はメディカルセンターへ搬送された。オープニングラップ時点の上位は鈴木、ジルテール、三井の順だった。

レースは16時05分にセーフティカー先導で再開され、16周または20分の形式へ変更された。しかし中断中に雨量が増し、セーフティカーが退去しないまま周回と時間が進行。16時13分、コンディション不良により二度目の赤旗が提示された。4周を終えていたためレースは成立し、ハーフポイントで終了。鈴木が優勝、ジルテールが2位、三井が3位となり、鈴木のSUGO大会3連勝が確定した。

第15戦について、鈴木は公式コメントで、スタートを決めればトップを守れると考えていたこと、再開後は雨量が多くハイドロプレーニングが激しかったことを説明している。再開できなかったことを残念としつつ、週末3連勝とポイント獲得を肯定的に振り返った。ここで確認できるのは本人が語った認識と公式結果であり、赤旗判断の理由や事故原因を独自に付け加えることはできない。

ドライ寄りの路面から強雨へ、3戦で条件が変化

3連勝をひとまとめにすると、同じ展開を繰り返したようにも見える。しかし公式記録を時系列で並べると、週末はレースを追うごとに条件と進行が変わっている。

第13戦は予選時のウエットから路面が乾き、全車がスリックタイヤで26周を完走した。第14戦はフルウエットとなり、15周目のアクシデント後にセーフティカーが入り、そのまま19周で終了。第15戦はさらに雨量が増え、スタート直後の赤旗とコンディション不良による二度目の赤旗を経て、4周で成立した。

鈴木の首位の守り方も異なった。第13戦はポールから通常のレース距離を走り切り、第14戦はスタートで先頭に立った後、セーフティカーでリードが消えても順位を保持。第15戦ではスタート直後から首位に立ち、セーフティカー先導の再開を経た結果、その順位が最終結果になった。共通する事実は、3戦すべてでスタート後の先頭を鈴木が保持し、公式結果の優勝者になったことだ。

「3連勝」とポイントリーダー維持は分けて読む

第15戦後の公式コメントで鈴木は、SUGOで3連勝し「大きなポイント」を獲得できたと述べた。一方、ポイントリーダーを守ったと明言したのは、第15戦3位の三井優介である。三井は公式練習時点では大会でポイントリーダーを守るのが難しいと考えたものの、結果的に維持できたと振り返っている。

したがって、SUGO大会後に公式確認できる整理は、鈴木が3連勝したこと、そして三井がポイントリーダーを維持したことの二点である。両者を混同し、鈴木が首位へ浮上したと読むことはできない。また、指定された公式資料には各選手の大会前後のポイント総数や全差分がまとまっていないため、本稿では独自の加減算や最終大会のタイトル獲得条件を提示しない。

第15戦はハーフポイントで終了したと公式レポートに記されているが、その扱いを使った選手権計算も行わない。公式コメントが示す「ポイントリーダー維持」までを確定情報とし、具体的な点差や逆転条件は公式ランキングの更新情報に委ねる。

SUGOの3勝をひとつの週末として記録する意味

第13戦単独では鈴木のSFL初優勝、第14戦単独では雨中の連勝、第15戦単独では二度の赤旗を経た3連勝がそれぞれ中心事実になる。週末全体を通して見ると、鈴木は初勝利を挙げた翌日に異なるウエット条件の2レースでも優勝し、3戦すべてを制した。

同時に、競技が進むにつれてレース距離と自由走行の時間は短くなった。第13戦の26周完走、第14戦のセーフティカー先導フィニッシュ、第15戦の4周成立という順序は、3勝の内容が同一ではなかったことを示す。結果だけでなく、路面と進行の変化まで含めて整理することで、SUGO大会の3連勝を正確に位置づけられる。

シーズンは9月12〜13日のモビリティリゾートもてぎ大会を残す。鈴木は公式コメントで、もてぎに向けてチームと試行錯誤し、公式練習から良い形で組み立てたいと語った。本稿ではその抱負までを記録し、未公表の性能予測やタイトル計算には踏み込まない。

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